ISO 50001:2018 エネルギーマネジメントシステム構築支援コンサルティング

JPX(日本取引所グループ)のコーポレートガバナンス・コードの改訂に伴い、プライム市場上場企業において、TCFDまたはそれと同等の国際的枠組みに基づく気候変動開示の質と量を充実することを義務付けるなど、地球温暖化の緩和に向けた取り組み及び地球温暖化への適応に向けた活動は急務となっています。このような脱炭素化又はカーボンニュートラルに向けた取り組みに対する社会の要求の高まりを受けて、多くの企業において自社及びサプライチェーン全体での温室効果ガス(GHG)の削減に取り組んでいます。脱炭素化・カーボンニュートラル等の高い目標を達成するためには、技術革新などの今までにない取り組みが必要になってくることも事実ですが、組織の活動に直接的に関連するScope1及びScope2の温室効果ガス(GHG)削減のためには、自社(組織)が使用するエネルギーの使用の合理化等のエネルギー管理が欠かせません。

ISO 50001 に基づく体系的なエネルギーマネジメントシステムの構築及び運用は、組織のカーボンニュートラル/脱炭素化に向けた戦略の推進を強力に支援することが可能です。

ISO 50001に基づくエネルギーマネジメントシステム導入のメリット

一般に、ISO 50001の導入は以下のようなメリットをもたらします。

  • エネルギーパフォーマンスの改善
    • エネルギーの効率的な利用
    • エネルギーコストの削減
  • 種々のエネルギー問題に対する戦略的対応
    • 事業継続(災害時などのエネルギー供給体制の構築、中長期的なエネルギー戦略の立案など)
  • パフォーマンス指向のマネジメントの実現
    • ISO 14001に基づくEMS等への相乗効果

実際にISO 50001に基づくエネルギーマネジメントシステムの認証を受けた企業からは、以下のようなメリットが伝えられています。

  • エネルギーパフォーマンスが改善した
  • 組織の活性化につながった
  • 人材の再発見につながった
  • 単なる計測値から、データとして利用価値のある資産となった
  • 情報の見える化が進んだ
  • 改善のための提案が通りやすくなった

注目するべきは、省エネ法の適用を受けていて既に何年にもわたって毎年エネルギー消費原単位1%以上の削減を行ってきた組織においてもエネルギーパフォーマンスの改善に効果があったと評価している点です。『既にエネルギーの使用の合理化についてできることは実施した。』と認識していた組織においても、ISO 50001を活用することによって組織全体で体系的な取り組みを行うことでエネルギー使用の合理化を促進することが可能になります。